スーパーオリゴペプチドの生理活性効果

スーパーオリゴペプチドの主成分であるマリンオリゴペプチドと補助成分である小麦オリゴペプチドの生理活性効果をご紹介します。

 

マリンオリゴペプチドの生理活性効果

1)生理的機能:免疫力増強

●脾臓リンパ細胞の増殖能力と腹腔マクロファージの活性が増強

マウスの経口投与試験では、マリンオリゴペプチドを毎日1回、30日間連続して投与の結果、脾臓リンパ細胞の増殖能力と腹腔マクロファージの活性が顕著に増強した。

●術後患者の回復、体質維持(体質指数)に有効

マリンオリゴペプチドは、血清アルブミン、プレアルブミン、トランスフォリンのレベルを有意に上昇させた。血清中、IgG、IgM、リンパ細胞総数のレベルの向上に有効であった。
また、生体内の炎症反応を軽減し、被験者の回復期間の短縮にも効果的であった。

北京大学深圳医院『中国組織研究及び臨床回復』(2008,增刊,195-197.)≫

2)生理的機能:記憶力改善、抗酸化

●【動物実験】マリンオリゴペプチドの栄養介入

1. 老齢マウスの空間学習記憶能力および障害物回避能力が顕著に上昇した。
2. 肝臓SOD活性が顕著に上昇し、MDA含有量を有意に低下させた。
3. 海馬脳由来神経栄養因子(BDNF)の分泌を増強させた。

●【臨床実験】45~65歳の被験者に対する90日間の栄養介入

1. SOD活性を3.34%増強させた。MDA活性を27.38%に抑制し、GSH-Pxを13.83%に上昇させた。
2. 被験者の疲労感、イライラ感、記憶力、睡眠、足腰の痛みなどの症状が顕著に改善された

≪中国中医科学院西苑医院≫

3)生理的機能:皮膚の保護効果

●【動物実験】マリンオリゴペプチドの栄養介入

1. 皮膚上皮の厚みが増し、真皮層の繊維芽細胞の増加および活性化が見られた。
2. 生体の抗酸化活性を上昇させ、D-Galactopyranoseによる皮膚老化を遅延させた。

生理的機能:皮膚の保護効果
A正常組  B対照組  C試験組

●【臨床実験】マリンオリゴペプチドの栄養介入

1. 繊維芽細胞のコラーゲンならびにヒアルロンサンの生成能力を促進した。
2. 皮膚弾力を改善した。
3. コラーゲンの代謝を促進し、コラーゲンの硬直化を抑制した。

≪Hiroki,etal.Biosci,Biotech,andBiochem(2010,74(10):2096-9)≫

4)生理的機能:血糖、血脂低下

●【動物実験】脂質代謝と抗酸化への影響

糖尿病モデルラットに対する8週間のマリンオリゴペプチドの経口投与によって、空腹時血糖値および高血糖、双方が顕著に低下した。

●【臨床実験】コレステロールとトリアシルグリセロールの数値

高脂血症モデルに対する45日間のマリンオリゴペプチドの経口投与により、
1. 総コレステロール値(TC)と低密度リポ蛋白コレステロール(LDL)が低下した。
2. トリアシルグリセロール(TG)が低下した。

 

≪北京大学公共衛生学院『衛生研究』(2010,39(2):143-6)≫

 

小麦オリゴペプチドの生理活性効果

1)生理機能:免疫機能増強

グルタミン酸は小麦グルテンのタンパク質中に最も含有量の多いアミノ酸です。

●【動物実験】グルタミン酸の効果
  1. 1. 肺胞マクロファージの活性を増強して、免疫グロブリンA:IgAを増加した。
  2. 2. リンパ細胞の数量および活性化を増強した。
  3. 3. IgA産生形質細胞(プラズマ細胞)およびインターフェロンの産生を増強した。
≪Fukatsu.ArchSurg(1999,134(10):1055-106.)≫

 

●ラットの免疫反応を増強

TNF-αの増加が3.7倍、IL-βの増加が1.7倍、IL-6の増加が55%だった。

≪Sharon.Nutritlon(1999.15:881-4.)≫
●【臨床実験】免疫指標の改善

経口投与により、人体の総リンパ球数、T細胞数、およびCD4/CD8の比率などの免疫指標が顕著に改善した。

2)生理機能:体力増強

1. 筋肉細胞内のたんぱく質合成増強効果により、筋肉増強効果が見られた。
2. 成長ホルモン、インスリン、男性ホルモンの分泌促進により、生体を成長させ、増進効果が確認された。
3. 細胞膜の過酸化を抑制し、クレアチンホスホキナーゼ(PCK)活性を上昇させた。
4. 運動選手の筋肉増強や筋肉の質やパワーに対し増強効果が見られた。

 

≪黄耀凌『南京农业大学学报』(2001,24:87-9.)≫

 

≪Lehmkuhl.JTrengthCondRes(2003,17:425-38.)≫

3)生理機能:腸機能改善

1. 腸粘膜の透過性を低下させ、バリア機能を増強し、腸内細菌環境の改善や毒素産生に対する防止効果が見られた。
2. GSH合成の促進、小腸粘膜の酸化防止効果が確認された。
3. 腸管リンパ細胞の数量の増加、および粘膜免疫sIgAプラズマ細胞の分泌による局部免疫能力の増強や腸管粘膜に対する細菌付着を防ぎ、毒素吸収を減少させる効果が確認された。
4. 腸管の水およびブドウ糖の吸収を促進して、腸管血流を改善した。

≪Young.JNutr(2001,31(9):2449-59.)≫

 

≪Elena.Neurochem.Int(2003,43(45):493-9.)≫

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