≪研究成果≫コーンオリゴペプチドの『肝臓保護作用』

アルコール中毒のラット肝臓組織に対する保護作用         [論文No.1039]

動物実験では、大量の飲酒により、肝臓マロンジアルデヒド(MDA)および総コレステロール値(TC)が増加した。グルタチオンペルオキシダーゼ(GSH)が低下し、肝臓の細胞死につながる。
コーンオリゴペプチドの投与は、MDA、TC、GSH値を顕著に改善した。肝臓の組織損傷評価にも顕著な効果が確認された。
且つ、その効果はコーンオリゴペプチドの投与量に伴い、顕著な効果が確認された。

アルコール中毒ラット肝臓組織に対する保護作用
対象群 投与量 mg/kg MDA nmol/ml GSH mg/ml TC mmol/L 組織損傷評価
陰性対照群 1.07±0.43** 21.60±7.47** 0.80±0.15** 0.00±0.00
損傷群 1.99±0.96 8.18±3.22 1.41±0.38 2.40±0.84
陽性対照群 2.57g 1.15±0.54* 16.80±3.15** 0.69±0.33**
低投与量群 70 1.25±0.55** 18.60±5.07** 0.77±0.49** 1.20±0.92**
中投与量群 140 1.20±0.55* 17.10±4.63** 0.75±0.32** 0.90±0.74**
高投与量群 280 1.12±0.71* 14.70±4.11** 0.65±0.33** 0.80±0.79**

Chinese journal of traditional medical science and technology Mar.2008 Vol.15 No.2

コーンオリゴペプチドの飲酒者に対する肝臓の保護効果    [論文No.1039]

陰性対照群:ホエータンパク粉末、2g/毎日、継続投与9週間
コーンオリゴペプチド投与量群:コーンオリゴペプチド、2g/毎日、継続投与9週間
飲酒歴5年以上の人に対し上記の投与を行ったところ、血中脂肪、肝機能、抗酸性、肝硬変、肝臓炎症因子に対して効果を示した。

血中脂肪に対する作用
測定項目 グループ N 介入前 介入後 介入前後の差
TG コントロール 50 2.88 ± 1.91 2.40 ± 1.55* -0.48 ± 1.59
投与 47 3.48 ± 2.12 2.43 ± 1.63*** -1.05 ± 1.56
TC コントロール 50 5.11 ± 1.00 4.83 ± 1.08* -0.48 ± 1.59
投与 47 5.42 ± 1.19 5.09 ± 1.14* -0.33 ± 1.08
HDL-C コントロール 50 1.20 ± 0.23 1.22 ± 0.23 0.03 ± 0.18
投与 47 1.11±0.19△ 1.09±0.20△△ -0.02±0.14
LDL-C コントロール 32 3.05±0.98 2.97±0.93 -0.08±0.84
投与 28 3.15±1.13 3.03±1.04 -0.12±0.88

復旦大学栄養食品衛生研究室実験未発表データ

肝機能に対する効果
測定項目 グループ N 介入前 介入後 介入前後の差
TBIL
(μmol /L)
コントロール 50 11.05±5.03 12.03±4.41 0.98±3.79
投与 47 15.71±8.38△△ 12.95±5.55* -2.76±9.03#
ALP
(U/L)
コントロール 50 39.87±12.45 41.23±13.22 1.36±4.88
投与 47 44.01±10.03 41.39±11.51* -2.63±6.67##
Total Protain
(g /L)
コントロール 50 62.22±8.86 65.12±9.54* 2.90±8.50
投与 47 62.00±8.68 60.84±6.54△ -1.16±9.74#
GGT
(U/L)
コントロール 50 57.08±15.08 54.29±16.05* -2.79±9.11
投与 47 71.32±28.03△△ 66.20±27.66△** -5.11±12.64
ALT
(karmen unit )
コントロール 50 15.90±8.36 16.15±8.15 0.25±4.99
投与 47 19.66±11.35 21.30±11.50△ 1.65±5.69
AST
(karmen unit )
コントロール 50 13.52±5.74 13.37±6.30 -0.14±5.55
投与 47 13.48±8.95 15.24±7.65 1.76±6.16
AST/ALT コントロール 50 0.87±0.34 0.89±0.44 0.02±0.42
投与 47 0.69±0.33△ 0.74±0.31 0.05±0.29

 

抗酸化作用
測定項目 グループ N 介入前 介入後 介入前後の差
SOD
(μmol/L)
コントロール 50 20.84±8.27 24.38±6.91*** 3.54±5.36
投与 47 18.43±7.25 23.81±6.44*** 5.37±6.44
GSH-Px
(Unit)
コントロール 50 190.01±53.74 213.77±45.63** 23.76±52.83
投与 47 199.71±39.93 217.67±45.10* 17.97±56.11
MDA
(nmol/ml)
コントロール 50 4.90±0.89 4.58±0.84** -0.31±0.74
投与 47 4.76±0.93 4.46±0.77** -0.30±0.55

 

肝臓の繊維化に対する作用
ヒアルロン酸 対照群 50 89.98±30.17 91.23±34.33 1.26±26.62
関与群 47 88.84±48.71 92.51±51.90 3.66±24.97
PⅢNP 対照群 50 49.32±26.49 48.84±20.59 -0.48±13.73
関与群 47 59.82±22.85△ 53.53±21.42* -6.30±18.11
Ⅳ型コラーゲン 対照群 50 41.51±13.78 39.97±12.29 -1.54±11.81
関与群 47 42.71±11.49 40.79±16.89 -1.92±12.83

 

肝臓炎症因子に対する作用
腫瘍壊死因子 対照群 50 89.93±45.82 74.93±40.02*** -15.00±26.01
関与群 47 109.36±42.63△ 80.76±37.20*** -28.61±24.18##

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