[論文No.0031] マリンオリゴペプチドの抗皮膚老化に対する実験報告

要旨

[目的]

マリンオリゴペプチドが皮膚の抗老化に及ぼす影響とメカニズムについて研究を行った。


[方法]

清潔レベルSDラットにD-ガラクトースを毎日連続して0.125g/kg用量の腹腔内注射を行い、亜急性老化モデルを作った。
同時に、マリンオリゴペプチドを0225、0.450、1.350g/kg用量を経口胃管法により投与した。
90日の連続投与後、ラットの血清スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)とカタラーゼ(CAT)の活性、マロンジアルデヒド(MDA)の含有量を検出して、皮膚組織の形態上変化も観察する。


[結果]

マリンオリゴペプチドによる介入後、ラットの皮膚表皮は肥厚し、真皮層で線維芽細胞が活性化していた。


3用量のマリンオリゴペプチド介入群のラットの血清中抗酸化酵素SOD活性は、(455 . 52 士11 . 39 U / ml) 、(4 60.15 土18 . 00 U / ml)、(468 . 59 土27 . 25 U / ml)で、モデル対照群(395.56±0.25U / ml)と比較すると有意に上昇した。


ラットの血清中CAT活性は、マリンオリゴペプチド投与群の0.225g/kgと1.35g/kgの各群で、(21.33±4、82U/ ml)、(21.69±68U / ml)と、モデル対照群(17.14±281U / ml)に比べて有意に上昇した。

また、マリンオリゴペプチド0.450g/ kgおよび1.350g/kgの投与群では、血清脂質過酸化産物MDA含有量は、(5.67±093mmol/ mL)と(5、76土02mmol/ mL)で、モデル対照群(7.63±37mmol/ mL)に比較して有意に低下した。


[結論]

マリンオリゴペプチドは、ラットの生体内の抗酸化能を向上させた。
このことは、D – ガラクトースにより誘導した皮膚の老化を遅らせるのに効果的だった。