≪研究成果≫糖尿病に対する臨床実験
[論文No.1021]
糖尿病患者臨床実験における効果
北京大学医学部大学院学位論文より。北京大学深圳病院において糖尿病被験者240名に対し、臨床実験を行った。マリンオリゴペプチド6.5g×2回/日の栄養介入により、血糖値に関する総合的な影響について研究された。
マリンオリゴペプチドに関する研究成果
● 空腹時血糖値への影響
入院7日目から介入による効果が現れ始めた。また、その効果は、安定的に持続した。
本実験に於ける糖尿病被験者に対する効果は、マリンオリゴペプチドに血糖値調整作用が有ることを示唆した。
● インスリン感受性およびインスリン分泌機能への影響
入院7日目より、糖尿病被験者のインスリン感受性指数(A)およびインスリン分泌指数(A)が共に改善された。
グループ | 病例数 | 介入時間経過 | 空腹時血糖値 (mmol/L) |
空腹時インスリン 濃度(mU/L) |
空腹時インスリン 感受性指数(A) |
空腹時インスリン 分泌機能指数(A) |
コントロール群 | 120 | 入院1日目 | 9.44±1.94 | 22.8±5.9 | -2.23±0.19 | 0.48±0.21 |
入院7日目 | 7.21±2.19 | 21.3±7.1 | -2.18±0.07 | 0.47±0.12 | ||
介 入 群 | 120 | 入院1日目 | 10.09±2.86 | 23.3±7.7 | -2.37±0.08 | 0.36±0.18 |
入院7日目 | 6.29±1.39 | 16.6±6.4 | -2.01±0.06** | 0.42±0.09* |
● 血糖調整期間および夜間低血糖の発生率
入院期間中、糖尿病被験者の血糖値調整期間および夜間の低血糖値の発生率は、共にコントロール群に比べ、有意差が認められた。
血糖値調整期間、ならびに夜間の低血糖発生率
コントロール | 介 入 群 | 統 計 量 | p 値 | |
血糖調整期間 | 19.5±2.89 | 13.5±2.88 | t=-16.113 | <0.001 |
夜間低血糖発生率 | 0.35 | 0.23 | x2=3.953 | 0.047 |