1.凄いぞ、コーンのアルコール分解促進
前原:
こんにちは。
今回はコーンオリゴペプチドについて、詳しく教えてください。
コーンオリゴペプチドを勧める理由と言えば?
陳:
コーンオリゴペプチドの「アルコール分解促進効果」ですね。
その効果は、[論文No.1016 コーンオリゴペプチドの飲酒に対する効果研究]で、証明しています。
前原:
説明してくださいますか。
陳:
この実験は、22~28歳の健康な青年男性ボランティア30名に、アルコール度数38度の焼酎100mlを飲んでもらい、30分後から180分後まで血液中と呼気中のアルコール濃度を計測したものです。
前原:
その実験は、どこで行われましたか?
陳:
上海復旦大学に依頼しました。
ボランティア30名には、次の4回の実験に参加してもらいました。
1回目は、焼酎のみ(対照群とよびます)
2回目は、焼酎 と コーンオリゴペプチド1g(低投与群とよびます)
3回目は、焼酎 と コーンオリゴペプチド2g(中投与群とよびます)
4回目は、飲酒 と コーンオリゴペプチド4g(高投与群とよびます)を飲んでもらいました。
前原:
面白そう。結果が気になります。
陳:
この実験では、2つのことが証明されました。
1つめは、飲酒後にコーンオリゴペプチドを飲んだ時は、飲まなかった時より、血中アルコール濃度が有意に低かったということです。
前原:
血中アルコール濃度が低かったということは、アルコールが速やかに分解され、無毒化されたということでしょうか。
陳:
そうです。
2つ目は、コーンオリゴペプチド4gを飲んだ時は、1gを飲んだ時より、血中アルコール濃度が有意に低かったということです。
前原:
つまり、コーンオリゴペプチドの量によって、アルコール分解促進の効果には違いがあり、この実験では4gの時の方が1gの時より無毒化されたということですね?
陳:
そうです。
前原:
その違いは、どのくらいでしょうか。
陳:
こちらの図をご覧ください。
「急性アルコール摂取に対する効果(血中濃度測定)」
前原:
これは、飲酒して30分後の血液中のアルコール濃度ですね。
アルコール濃度が一番高いのは「対照群」、つまりコーンペプチドを飲まなかった時で、
濃度が一番低いのは「高投与群」、つまりコーンペプチド4gを飲んだ時です。
コーンペプチドを飲む量が増えると、アルコール濃度は一直線に降下する。つまり、コーンペプチドを飲むことで、アルコールが速やかに分解され、無毒化されたことが明らかですね。
陳:
そうです。
前原:
グラフにすると、アルコール濃度に含まれるため、コーンペプチドの成果は一目瞭然ですね。
2.呼気からもアルコール濃度の減少が著明
陳:
効果は血液中だけではありません。
次の図は、飲酒後の呼気中のアルコール濃度を示したものです。
「急性アルコール摂取に対する効果(呼気濃度測定)」
前原:
呼気中ということは、吐いた息の中ですね。
対照群を100%としているので、変化がよくわかります。
コーンペプチドを飲んだ時は、低投与群、中投与群、高投与群すべて対照群より呼気中アルコール濃度が下がっています。
陳:
高投与群をみてください。
前原:
高投与群と対照群と比較すると、アルコール濃度は1時間後に70%になり、3時間後には50%になっている点です。50%といえば、半分ですね。
陳:
そうです。高濃度群のアルコール濃度は顕著に減少しています。
この実験では、
1.呼気中アルコール濃度は、コーンオリゴペプチドの濃度依存的に顕著に減少する。
2.同様に、血中アルコール濃度は、コーンオリゴペプチドの濃度依存的に顕著に減少する
ということが言えます。これは、コーンオリゴペプチドが、2段階のアルコール分解関連酵素に対して活性化の可能性があることを示唆しています。
前原:
2段階とは、アセトアルデヒドと酢酸への変換の2段階ですね。
陳:
そうです。
前原:
論文には「コーンオリゴペプチドの摂取は、30分後の呼気中アルコール濃度と血中アルコール濃度を有意に低下させた」と書かれていますが、有意差ってどういうことですか?
陳:
統計でよく用いられる言葉で、結果の差に意味があることを示し、「統計上、偶然に起こったとは認めがたい」ということです。
つまり、コーンオリゴペプチドの量を増やすことで、アルコール分解促進効果が顕著に現れることが証明されたということです。
3.アルコール分解を促進する2つの酵素
陳:
あなたは、お酒を飲みますか?
前原:
飲みます。
陳:
あなたは、お酒に飲まれますか?
前原:
飲まれ・・・ません、たぶん。
陳:
飲みすぎると、どういうことが起きますか?
前原:
まず、頭痛がして。それから嘔気やめまい。さらに飲むと意識障害が起こります。
陳:
そうです。その結果、救急車で運ばれたことはありますか?
前原:
ま、まだありません。
陳:
では、病院に運ばれた後、どのように治療されるか知っていますか?
前原:
点滴で急速に水分を体内に取り入れ、アルコールを尿として、体内から排出させるのではないでしょうか。
陳:
そうです。急性アルコール中毒の治療では、排出する以外に方法がない。つまり、アルコール分解を促進させたり、アルコールそのものを解毒させる「薬」は存在しないということです。
そのため、コーンオリゴペプチドのアルコール分解促進効果が検証されたことは、凄いことではないでしょうか。
前原:
なるほど。
急性アルコール中毒によって救急搬送される人は、毎年1万人程度いるそうですし、アルコール分解が促進されるなら、救急搬送される人が減少できるかもしれません。
陳:
急性アルコール中毒では命を落とすこともあります。
そのため、アルコールを速やかに分解し、排出させるということが、いかに重要で、いかに貴重な研究成果であるかわかりますね。
前原:
コーンオリゴペプチドはどのようにアルコール分解を促進するのでしょうか。
陳:
アルコール分解促進効果は、千葉大学の教授であり、農学博士の江頭祐嘉合先生と合同研究をしました。
アルコールは、酵素によって代謝されることを知っていますか?
前原:
ご説明お願いします。
陳:
まず、アルコールは、体内に入るとアルコール脱水素酵素(ADH)によって、アセトアルデヒドに分解されます。
次に、アセトアルデヒドは、アルデヒド脱水素酵素Ⅱ型(ALDH2)によって、酢酸に分解されます。
そして、酢酸は、水と炭酸ガスに分解されます。
この代謝の90%は肝臓で行われ、酢酸は、健康食品でもありますから、酢酸になった時点で「無毒」と言えます。
前原:
肝臓に、「がんばって」とエールを送りたくなります。
アルコール代謝に、コーンペプチドはどのように関わっているのでしょうか。
陳:
コーンペプチドは、ADHとALDH2の2つの酵素の活性をあげます。
前原:
2つの酵素がより効果を発揮するということですね。
陳:
また、コーンペプチドは、2つの酵素の発現と産生量に影響しています。
前原:
どんな影響ですか?
陳:
2つの酵素を増加させます。
前原:
アルコールを代謝する2つの酵素が増加し、かつよく効果を発揮するということは、アルコールから酢酸までの分解が速やかに行われるということですね。
陳:
そうです。
「なぜ、2つの酵素が必要か」という質問をよくされます。
アルコールをアセトアルデヒドに分解し、さらに酢酸に分解しなければならないのはなぜか。
前原:
アルコールの害は、何によって起こるかということですね。
陳:
アルコールの害は、アセトアルデヒドが起こします。
アセトアルデヒドは、体にとって猛毒であり、そのため、吐き気や悪酔い、頭痛、動悸の原因になります。
前原:
害であるアセトアルデヒドを、早く分解したいですね。
陳:
そうですね。
4.日本とアルコール
陳:
実は、日本人を含む東洋人の多くは、アルコール分解酵素の活性は悪くありません。
アルコールの問題である悪酔いや肝障害は、アセトアルデヒドの分解酵素が少なかったり、酵素活性が悪かったりする人に起こりやすいのです。
そのため、2つの酵素をうまく働かせることが大事になります。
コーンペプチドを摂取すると、2つの酵素が活性化されるだけでなく、数も増えます。
酵素の2つともに効くことで、よりスピーディに、「アルコールによる害」から解放されるのです。
前原:
無害になりますか
陳:
アルコールは、酢酸になると酢と同じで栄養となります。
前原:
害がないだけでなく、栄養になる。こんないい話、聞いたことがありません。
アルコールを飲んでも害がないなら、日本人に限らず、そうでない人も、これまで以上に美味しく飲めそうです。
陳:
そうですね。
しかし、解釈を間違えないでください。
前原:
ぎくっ。
陳:
コーンオリゴペプチドの摂取では、「アルコーによる害」を減らす効果は期待できますが、決して大量のアルコールを飲んでいいということではありません。
お酒は、飲んでも飲まれるな。
飲酒を勧めるためのものではないということは、お忘れなく(笑)
前原:
第3回は、アルコール分解促進効果に関する研究とアルコール分解を促進する方法についてお聞きしました。
聞けば聞くほど、「コーン効果は凄い」と実感するばかりでした。