要旨
【目的】
マリンオリゴペプチドが、アロキサンにより誘発した糖尿病ラットの肝臓および腎臓機能に及ぼす影響とその仕組みについて探求する。
【方法】
健康なSDラットにアロキサンを注入し糖尿病を誘発して、糖尿病ラットモデルを制作し、マリンオリゴペプチド(0.3575,1.0833,3.25g/kg体重)を20日間経口胃管法により投与を行った。
あわせて、ラット血清中のアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)ならびに血中尿素窒素(BUN)を測定して肝蔵のスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)活性ならびにマロンジアルデヒド(MDA)含有量を検出した。
【結果】
1.0833g/kg体重と3.25g/kg体重の投与量群では糖尿病ラットのBUN値を有意に減らすことができた。3.25g/kg体重投与量群ラットの肝臓SODを陰性対照群モデルラットと比較すると、その活性は顕著な上昇を見せた。1.0833g/kg体重と3.25g/ kg体重の投与量群を陰性モデル対象群と比較すると、MDAは有意に減少した。
【結論】
マリンオリゴペプチドは、体内の抗酸化酵素活性を向上させることにより、アロキサンで誘発した糖尿病ラットの肝臓と腎臓の機能を改善することができた。