[論文No.0036] コーンオリゴペプチドのインビトロでの抗酸化作用

要旨

コーンオリゴペプチドのタンパク質含有量、アミノ酸組成および分子量分布の分析に基づいて、DPPHラジカル、ヒドロキシルラジカル、スーパーオキシドアニオンラジカルの消去能力ならびに還元力の4つの側面から、コーンオリゴペプチドのインビトロでの抗酸化作用を考察した。

重視される組成:総タンパク質の含有量は89.28%で、その内、酸可溶性タンパク質は総タンパク質含有量の94.31%を占めていた。アミノ酸の構成が独特で、抗酸化物質に富み、中でも、ロイシン、プロリン、アラニンの含有量が高かった。相対分子量が1000未満の成分が93.05%にのぼり、主に、132~576の低分子量域に分布していた。

インビトロでの抗酸化実験の結果より:コーンオリゴペプチドがDPPHラジカル、ヒドロキシルラジカル、ラジカルスーパーオキシドアニオンに対するそれぞれの半数阻害濃度(IC50)は:1.9,5.4 mg / mLと14.9mg/mLであった。5.0mg/mLの質量濃度の還元力が0.02mg/mLのアスコルビン酸当量を削減し、その抗酸化能とその質量濃度に於いて用量相関性を示した。