[論文No.0042] ホエーペプチドの若齢ラットの成長と発育への影響

要旨
【目的】
 ホエータンパク質ペプチドが、幼年ラットの成長や骨の発育、血液生化学検査に及ぼす影響を研究する。

【方法】
 雄性SD離乳ラット40匹を、陰性対照群とホエータンパク質ペプチドの投与量群:低(0.225%)、中(0.45%)、高(1.35%)、各3群に10匹ずつ無作為に分け、42日間連続投与を行った。期間中、毎週一回体重および体長を測定し、食餌の利用率を計量し、実験終了時に各ラットの血液生化学検査による各指標を検出し、大腿骨の長さ、直径、骨ミネラル含有量と密度を測定した。

【結果】
 ホエータンパク質ペプチドの中、高投与量群ラットの体重および食餌率は陰性対照群よりも有意に上昇した。高投与量群ラットの近位大腿骨骨密度とミネラル含有量は、陰性対照群に比べ有意に増加した。ホエータンパク質ペプチドの投与群ラットの大腿骨シャフト重量、長さ、直径は陰性対照群に比べ増加傾向を見せたが、有意差は認められなかった。中、高投与量群ラットの血清クレアチニン値、血清尿酸値は陰性対照群より有意に低下した。

【結論】
 一定投与量のホエータンパク質ペプチドは、幼年ラットの身体の発育を促進させ、長骨のミネラル密度を上昇させた。