狩る人

みなさん こんにちは。

師走となり、朝晩寒くなりました。そろそろ暖房器具は出されたでしょうか?

わたしは例年、「暖房器具は12月になるまでは我慢」と決めているのですが、ついつい「来週まで頑張ってみようかな」と今年も我慢大会に突入しております。

暖房器具は、あればあったで活用し、なければないで活用しない方法で過ごせます。

この季節の変化は、あなたにとってどんな出来事になっているでしょうか。

 

11月。「狩りにいきたいな」そういったのは、友人で。

「何を狩る?」そういったのは私です。

そもそも「狩り」とは山野に入ってキジや鹿、猪を捕まえることを表した言葉だったようですが、次第に薬草狩り、きのこ狩り、いちご狩りへと意味は拡大しました。それでも、「狩り」という言葉には、何かしら獲物を捕らえたり採ったりするという共通点がありました。

しかし、紅葉は何も取らないのに、なぜ「狩る」と言うのでしょう?

「もみじ狩り」という言葉は、平安貴族が使い始めたそうです。その当時、紅葉は邸内には植えられておらず、紅葉を楽しむには少し足を伸ばして山野に入る必要があったことから、狩りと同じように準備をして出かけたのでしょう。

紅葉を愛でることを「狩り」と言うなんて、趣を求める貴族らしいですね。

ですが、今日、平安時代と同じことが起きているなと感じています。

みなさん秋の行楽シーズンはお出かけされましたか?

なんと京都には11月の1か月で505万人を超える観光客が訪れたそうですよ。

近くの公園や街路樹でも見られる紅葉。それを、お洒落して遠方に出かけて愛でる。そして、その土地のおいしいものを食す。

いのちを豊かにするこの楽しみ方は、何かを持ち帰らなくても「ざ・狩り」と言えます。

 

それから、「狩りガール」なる者も登場し、増加しているそうですがご存知でしたか。

「おいしいジビエが食べたくて」、「珍しい食材を自分で取って料理してみたくて」など狩猟免許を取る理由はさまざまですが、美味しく楽しくいのちをいただくことには関心があります。

狩りをしなくても栄養や食料は手に入る時代。

それでも人間は、何かを狩りたい生き物なのかもしれませんね。

秋深し、となりは何を狩る人ぞ?

 

ちなみに友人の言った「狩りに行きたいな」はボーイフレンド狩りでした。

彼女もきっと狩りガール。狩りは人生を豊かにするものですねぇ。笑っ。

 

紅葉が空を彩り、そして地を彩る季節となりました。

それではみなさん、あなたは何を狩りますか?

栄養を取る狩りのために栄養を取ることも忘れずに。彩り豊かな季節をお楽しみください。