みなさま、こんにちは。
日差しが強くなりましたが、陽光を浴びる日々をお過ごしでしょうか。
社会の変化により、あらゆる場面で“レス化”が進んでいます。
みなさんは、レスという言葉をいくつ思いだすことができますか?
キャッシュレス、コードレスはもちろんOK?
シュガーレス、カフェインレス、タールレス、ジェンダーレスなど、“レス”がいっぱいです。
また、学校や企業ではペーパーレス(紙)、プレイスレス(場所)、ヒューマンレス(人材)が進められ、遠隔システムの活用によって、時・人・場所の価値は大きく変わりました。
最近、「オンライン定年退職記念パーティー」に参加いたしました。
記念品は事前に郵送されており、送る人から感謝の言葉と「こんな感じの物を送ります」というメッセージがあり、その後にオンラインで開封する趣向でした。
「春っぽいもの」では、花柄のブローチ。「水彩っぽいもの」では、きれいなスカーフ。「艶っぽいもの」では、クリームが送られました。例えるのは難しいですが、開封ごとに盛り上がりましたよ。
長きに渡る勤めを全うされ、定年を迎えられる方、迎えられた方は幸せですね。
会場レス、会費レス、会食レス、そしてプライスレス(^^)/
そんな中で、いま気になっているのは“老後レス”。
「老後がない」ということは、「生涯現役」ということです。
法律の改正により、希望すると65歳まで働き続けることができる社会に向かっています。
そして、2025年には実質65歳定年となりますが、希望すればさらに長く働くことが可能になります。
「生涯現役」と言えば聞こえはいいですが、その中にいる生活のために“生涯現役でいるしかない人々”が社会問題になっています。
この問題に追い打ちをかけるのが、そのような方々に、特にハードな仕事が回されているということ。
辞めない、文句を言えない事情がある人ほど、過酷な労働を強いられているのが、老後レスの現状だとしたら、切ない高齢社会ですね。
次に気になっているのは“目標レス”。
みなさんの身近に入学や就職される方はおられますか。
合格や就職を目的にしてきた人が、達成して目的を失う場合もあれば、すでに働いている人の中にも「いまを楽に生きる」「今日を楽しく生きればいい」という刹那的な目的しか持てない人が“目標レス”になります。
目標を持ちにくい現代ですが、老後レスや目標レスな社会へと加速しないように祈るばかりです。
今も楽しみ、未来も楽しめるように。
多様化した“レス社会”。あなたは何を減らし、何を大切にしますか。
みなさんの春はこれからです。
それではみなさま、Badレスな春をお迎えくださいませ。