みなさま、こんにちは。
無事にお正月を終えられましたこと、お喜び申し上げます。
近年、おせちが様変わりしています。
日本の冷蔵庫普及率は99パーセントを超え、コンビニやスーパーが元日から営業する時代、おせちとして保存食を作っておく必要がなくなりました。
通信販売事業『婦人画報のおかいもの』によるおせちに関する調査(2018)では、600名の半数以上がおせちを作らず購入することを予定し、その7割が通販やネットで購入すると回答したそうで、「おせちは買うもの」という時代がやってきています。
おせちの作り手や購入方法は変化し、豪華なものも販売されていますが、写真を見る限り、料理そのものに大きな変化はないようで、日本古来の健康長寿、子孫繁栄、家内安全の願いが込められているようで、ほっとしました。
みなさんにとっておせちに欠かせないものと言えば?
数の子、たづくり(ごまめ)、昆布巻きでしょうか。健康への願いもあって、カルシウムを多く含む食品が並んでいますね。
そこで、この1年が骨太に過ごせるよう願いを込めて、マリンオリゴペプチド栄養製剤が骨粗鬆症どのような効果をもたらすかについて報告させていただきます(論文No.0048 マリンボーンオリゴペプチドの骨粗鬆症改善効果に対する観察より)。
加齢やストレス、運動量や女性ホルモンの減少などによって、年齢を重ねるごとに骨粗鬆症になる可能性は増加します。この研究は、骨粗鬆症の診断を受けた45名(男性12名、女性33名)を対象に行なわれました。年齢の平均は70.5歳。平均身長155.1cm、平均体重56.6kgと、どこにでもいそうな高齢期の方々です。
はじめに45名を、体格の差が出ないように3つのグループに分けます。そして、Aグループは魚骨マリンオリゴペプチド栄養製剤を1日2回10gずつ。Bグループは乳アルブミン栄養製剤を1日2回10gずつ。Cグループは栄養製剤は摂取せず、通常の食事のみとし、1日目と30日目に血液検査を行い、栄養製剤摂取前後の差を比較しました。
30日後、通常の食事をとったCグループの検査値に変化はありませんでした。
しかし、AとBグループはB-ALP(骨型アルカリフォスファターゼ)が有意に上昇していました。B-ALPは、骨形成の盛んな幼児期や思春期前半に高値を示し、骨を作る機能が亢進していることを示します。
また、Aグループのみ、CTX(Ⅰ型コラーゲン架橋C – テロペプチド)が有意に低下していました。CTXは骨が破壊されるときに放出され、低値を示していることは骨の破壊面積が縮小していることを示します。つまり、マリンオリゴペプチドを30日間摂取した結果、骨形成が盛んとなり、骨破壊を減少させることが示されました。
加齢に伴い、骨粗鬆症になるリスクは増加し、通常の食事では骨の破壊が上回ってしまい、骨粗鬆症になりやすい。そのため、日本人口の約10%(1100万人)が骨粗鬆症と診断され、また予備軍も1000万人を越えると言われています。骨は固くて変化しないように見えますが、新陳代謝により絶えず骨破壊と骨形成をしていることから、今日の行動がみなさんの骨の未来を占います。
昨年、足腰の弱さを自覚されませんでしたか?身近に骨折した人はおられませんか?
身体によいものを選んで、摂取する。そんな1年にしたいですね。
そうそう。
今年のみくじは『末吉』でした。
末長く、吉でありますってことですね。
違いましたか?
そんなわけで、本年もどうぞよろしくお願いいたします。