みなさん、大変です(^^)/
カレンダーを見て、ふと気が付きました。
なんと、元旦から100日が過ぎているっ・・・。
月日は百代の過客にして、と詠んだ松尾芭蕉先生に一票を投じる思いです。
4月の歩みは順調でしょうか。
本棚を整理していたら、ずいぶん以前に読んだ「働かないアリに意義がある(長谷川英祐著)」という本に当たりました。
7割のアリは休んでいる
働かないアリはなぜ存在するのか?
「群れ」か「個」か?
など、自分の置かれている位置を振り返るのにちょうどいい本でした。
昆虫社会には、人間でいうところの上司がいません。
なのに、集団が効率よく仕事を処理していきます。
そのシステムについて人間に例えながら、筆者は語っていきます。
人間の上司、つまり指令系統にあたるシステムを「反応閾値」と呼んでいます。
反応閾値とは、仕事や物事に対する腰の軽さの個体性。
わかりやすく人間に例えると、きれい好きな人とそうでない人がいて、部屋がどのくらい散らかると掃除を始めるかは個人によって違い、その違いが仕事を円滑に回すというのです。
えっ、私(^○^“)?
まあまあの反応速度ではないでしょうか・・・。
それはともかく、「働きアリ」には「働くアリ」と「働かないアリ」がいて、約7割のアリは「何にもしていない」ことが実証されています。
一般に集団のうち2割は良く働き、6割は普通に働き、2割はほとんど働かない。
その社会的現象は「働きアリの法則」と呼ばれ人間社会にも当て嵌まるといわれています。
そして、その「働かない働きアリ」のいる非効率的なシステムのほうが、集団は長期間存続できるというのです。
つまり、お利口な個体ばかりがいる集団より、ある程度おバカな個体のいるほうが組織はうまくいくってこと。
ふぅ、納得。
みなさんは、いまどんな環境で、どんな役割に置かれていますか。
4月はフレッシュマンが来たり、上司が変わったり、景気やモチベーションに変化があったり・・・。
いろいろな意味で新しい環境になっていること、多いですね。
あなたの環境から役割をみつめ、いまの存在意義を見出す。
働きすぎの働きアリさん
頑張っているのに、「働かない」と言われている働きアリさん
今年も、もう100日過ぎました。
みなさんの個性には、社会的な意義がありました。
4月半ば。ふと力を抜きたくなった時にどうぞお読みください。
それでは、みなさんの今日一日が穏やかに過ごせますように。
研究員 前原なおみ