「コラーゲンペプチド」が、新しいコラーゲンの生成に重要な役割
肌の弾力やしわ、たるみに効果があると言われている「コラーゲン」は、タンパク質の一種である。
この「コラーゲン」は、皮膚や軟骨、血管などのあらゆる臓器の構成要素として、その細胞をつないでいる。
そこで、美容のために「コラーゲン」たっぷりの食事を喜んでいる女性も多いようですが、東京農工大硬蛋白質利用研究施設長の野村義宏教授(農学)によると、「食べたコラーゲンがそのまま体の中のコラーゲンになることはありません」という。
「コラーゲン」はたんぱく質なので、食べたり、飲んだりしても胃や腸でアミノ酸やペプチドに分解されてしまう。
その分解されたアミノ酸やペプチドの一部が、体内でたんぱく質になるだけだ。
しかし、分解されてできるペプチドの中で「コラーゲンペプチド」は、新しいコラーゲン生成に重要な役割を果たしているそうだ。
詳しくは、引用先をご覧ください。
<一部引用>
●「食で補給」の誤解
東京農工大硬蛋白質利用研究施設長の野村義宏教授(農学)は「誤解している人が多いようですが、結論から言うと、食べたコラーゲンがそのまま体の中のコラーゲンになることはありません」と説明する。
コラーゲンを含めたたんぱく質は、さまざまな種類のアミノ酸が鎖状に連なってできている。
たんぱく質を口からとると、体内でばらばらのアミノ酸、またはアミノ酸が数個くっついた「ペプチド」に分解され、一部が新しいたんぱく質に作り替えられる。
しかし、飲んだり食べたりすることが、決して無意味というわけではないようだ。
「近年の複数の研究で、食べて分解された後に残る『コラーゲンペプチド』が、新しいコラーゲンの生成に重要な役割を果たしていることが明らかになってきたのです」(野村教授)
ニッポンの食卓「第3部 それって健康?/3 「美肌にコラーゲン」検証不足」