屋根より高い「コイ」の話

column_img20160501_01みなさん、こんにちは。

風薫る皐月となりました。

初夏の陽射しが、輝かしいばかりですね。まさに青葉の季節(^^)/

 

♪♪♪ 屋根より高い~ ♪♪♪

 

そう。

5月といえば、鯉のぼりではないでしょうか。

先日、川の上を泳ぐ数10匹の鯉のぼりを見かけました。

1組の鯉のぼりを見ることも楽しいですが、多くの鯉のぼりが一斉に泳いでいる姿は雄大で。

悠々と大空を彩っていました。

一緒に泳げたら、きっと楽しいでしょうね。

 

さて、鯉といえば「恋」。

もちろん、こじつけではありますが、みなさんはどんな恋をされていますか?

 

『愛は技術だろうか。技術だとしたら、知識と努力が必要だ』

そう記したのは、エーリッヒ・フロムというドイツの社会心理学者です。

 

フロム氏、曰く。

『人々が愛を軽く見ているというわけではない。それどころか、誰もが愛に飢えている』

『ところが愛について学ばなければならないことがたくさんあるのだと考えている人はほとんどいない』

 

彼は、著書「愛するということ」の中で3つの視点で愛の問題について語っています。

第一に、たいていの人は愛の問題を、「愛する」という能力の問題としてではなく、「愛される」という問題として捉えていること。

第二に、愛の問題とは、すなわち「対象」の問題であって「能力」の問題ではない、という思い込み。

第三に、恋に「落ちる」という最初の体験と、愛している、あるいは愛の中に「とどまっている」という持続的な状態とを混同していること。

 

そして、現代社会に生きる人びとは、明らかに失敗を重ねているにもかかわらず、どうして愛するという技術を学ぼうとしないのか。という問いを立て、その答えを解説していきます。

 

彼が「明らかに失敗を重ねている」と記したのは1956年ですから、60年前になります。

column_img20160501_022015年の世界主要国の離婚率をご紹介させていただきます。

第1位 ロシア 4.5

第2位 アメリカ 3.6

第3位 ドイツ 2.19

・・・

第6位 日本 1.77

 

ちなみに、2015年の日本の婚姻率は5.2ですので、5.2組のカップルのうち、1.77組は離婚しているということを表しています。

う~ん。

3組に1組が離婚。

離婚率は、今も加速して増えています。

 

ご感想をどうぞ。

 

鯉のぼりには、人生という流れの中で遭遇する難関を鯉のように突破し、立身出世して欲しいという願いが込められているそうです。

立身出世には、良きパートナーに出会うことは必須でしょう??

さまざまな色恋の情報が飛び交う今日。

「愛すること」は技術で、愛することの継続には知識と努力が必要かなと感じる今日この頃です。

 

やっぱり。

悠々と大空を泳ぐ鯉のぼりのように、屋根より高い恋でいたい~。

 

それでは、みなさんの今日一日が恋に満ちた人生の一部となりますように。

 

研究員 前原なおみ