人見知りしていた冬将軍到来。本格的な冬がやってきました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
『月日は百体の過客にして・・・』と詠んだのは、松尾芭蕉先生でした。
月日は永遠に旅を続ける旅人のようなものであり、来ては去り、去っては来る。
そう、気付けば2月となっていました。
日本で2月と言えば、節分だと思うのです。
そこで、節分とは何かについて考えてみました。
本来、節分とは「季節の分け目」を意味する言葉でした。つまり、立春、立夏、立秋、立冬の4回の節分がありました。しかし、春を迎える立春は特別な節目であることから、冬と春の分け目のこの時期を「節分」として行事を行うようになったようです。
節分といえば?
わたしは、豆まきがとても好きでした。
豆まきとは、新しい春を迎えるために、豆をぶつけて邪気(おに)を払い、福を呼びこむ行事です。
捲かれてくる節分豆やお菓子の数々。
それらを我がものにし、福を呼び込もうとする人々の熱気。
わたしが参加していた節分では、ミカンやリンゴも撒かれていましたので、よそ見は厳禁。頭をぶつけないように、大人も子どもも夢中になって福を拾ったことを思い出しました。
あれ??
なぜ、豆なのでしょう?
大豆は五穀のひとつで穀霊が宿るとされており、悪霊を祓うには適しているとされていました。
そして、魔の目(魔目=まめ)に豆をぶつけて、魔を滅する(魔滅=まめ)。こんな言葉遊びのような意味も言われているそうです。
マメにマメをぶつけてマをメっする。マメ知識ですけど・・・。
ところで、豆まきの方法をご存知ですか?
一般的にいわれている方法をご紹介いたします。地域差がありますのであくまでも参考まで。
1.福豆を準備する
大豆を煎ります。神棚やお仏壇などにお供えして、準備をするとよいでしょう。
生の豆は禁止です。拾い忘れた豆から芽が出ると縁起が悪いといわれているからです。
2.豆まきは夜にする
鬼は夜中にやってくるため、豆まきは夜にします。
そして、家族全員揃ってから行うことがよいとされています。
3.豆を撒くのは一家の主
本来、家長がするとされていますが、年男、年女、厄年の人が撒くこともあります。
4.鬼は外!
家の玄関や窓を開けて「鬼は外!」と豆を撒き、鬼が戻らないようすぐに閉めます。
5.福は内!
奥の部屋から玄関まで、順番に豆を撒いていきます。鬼を玄関から追い出すように。
6.豆を食べる
新しい1年の厄除けを願いながら、自分の年齢よりも1つ多く豆を食べます。
身体の中にいる鬼を払い、福を取り込むように。
あなたの中に、鬼はいませんでしたか?
あなたのこころの中に、福は取り込まれましたか?
春を迎える大切なこの日。
自身に想いを馳せ、内面を覗いてみる機会になるといいですね。
さて、大豆と言えば栄養価が高いことで知られています。
大豆の30%はたんぱく質です。コレステロールを一切含まず、必須アミノ酸もバランスよく含まれていることから、大豆は「畑のお肉」と呼ばれることもあります。
栄養価が高いことは知っていても、毎日大豆を食べるのには、ちょっと・・・という方には、簡単で吸収率のよいペプチド製品をどうぞ。
身体の内側を効率よく満たすことから、訪れる福があります。
まぁ、2月でなくてもよいですけれど。
いずれにせよ、節分という行事は、日本以外ではないようです。
日本だからこそ、2月だからこそできる豆まき。
あなたの内面が、福で満たされますように。
研究員 前原なおみ