[論文No.0046] マリンボーンオリゴペプチドの卵巣摘出ラットにおける骨粗鬆症予防効果に対する研究

要約 
【目的】
 マリンボーンオリゴペプチドが卵巣摘出ラットの骨に及ぼす影響について研究を行った。

【方法】
 3ヶ月齡の雌性SDラット98匹の卵巣を摘出し、施術期間14日を含み、マリンボーンオリゴペプチドの投与量を5段階に分けて、無作為に群分けを行った。卵巣摘出手術を受けた雌性ラットには 0.04 % の低カルシウム入り食投与群とマリンボーンオリゴペプチド入り食投与群、(6、3、1.5、0.75、0.325mg/kg体重)に分け、毎日2回ずつ、90日間連続投与を行った。

【結果】
 OVX群と比較した場合に、卵巣摘出後、マリンボーンオリゴペプチドを投与したラットの群は脛骨骨密度(BDM)を増加させた。大腿骨の長さと直径もそれぞれ増大させた。同時に、子宮重量の減少は外科的処置が成功したことを示しているが、群間の体重増加に有意差は認められなかった。

【結論】
 マリンボーンオリゴペプチドはエストロゲンの欠乏による骨密度の損失予防に有効であった。