[論文No.1039] コーンオリゴペプチドのアルコール性肝障害マウスに対する保護効果

要旨

【目的】
 コーンオリゴペプチドの血圧降下効果について研究を行った。

【方法】
 高血圧自然発症ラット(spontane2 ouslyhypertensive rats,SHR)を実験対象として、トウモロコシから粉末状に抽出したコーンオリゴペプチドを種々の投与量(0.45,1.35,4.05g/kg.bw)で強制投与して飼養し、 陰性対照群には同等量の蒸留水を、陽性対照群には10mg/kg.bwのカプトプリルをそれぞれ経口投与して、比較により検討を行った。

【結果】
 実験開始より8週間後、各対象群に於けるSHR の体重比による心臓重量、および心拍数に有意差(P> 0.05)は無かった。低、中投与量群、および、陽性対照群に於けるSHRの収縮期血圧は、他の対象群(P <0.05)よりも有意に低かった。低投与量群と陽性対照群での血圧降下効果は同等であった。高投与量群と陽性対照群の血漿アルドステロン濃度は、他の対象群に比べ、有意に低値を示した。(P<0.01)。

【結論】
 本実験研究により、コーンオリゴペプチドには明らかな降圧作用が確認された。