内面を覗いてみる

column_img201602_01人見知りしていた冬将軍到来。本格的な冬がやってきました。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 

『月日は百体の過客にして・・・』と詠んだのは、松尾芭蕉先生でした。

月日は永遠に旅を続ける旅人のようなものであり、来ては去り、去っては来る。

そう、気付けば2月となっていました。

 

日本で2月と言えば、節分だと思うのです。

そこで、節分とは何かについて考えてみました。

本来、節分とは「季節の分け目」を意味する言葉でした。つまり、立春、立夏、立秋、立冬の4回の節分がありました。しかし、春を迎える立春は特別な節目であることから、冬と春の分け目のこの時期を「節分」として行事を行うようになったようです。

 

節分といえば?

わたしは、豆まきがとても好きでした。

豆まきとは、新しい春を迎えるために、豆をぶつけて邪気(おに)を払い、福を呼びこむ行事です。

捲かれてくる節分豆やお菓子の数々。

それらを我がものにし、福を呼び込もうとする人々の熱気。

わたしが参加していた節分では、ミカンやリンゴも撒かれていましたので、よそ見は厳禁。頭をぶつけないように、大人も子どもも夢中になって福を拾ったことを思い出しました。

 

あれ??

なぜ、豆なのでしょう?

大豆は五穀のひとつで穀霊が宿るとされており、悪霊を祓うには適しているとされていました。

そして、魔の目(魔目=まめ)に豆をぶつけて、魔を滅する(魔滅=まめ)。こんな言葉遊びのような意味も言われているそうです。

マメにマメをぶつけてマをメっする。マメ知識ですけど・・・。

 

ところで、豆まきの方法をご存知ですか? 

一般的にいわれている方法をご紹介いたします。地域差がありますのであくまでも参考まで。

 

1.福豆を準備する

大豆を煎ります。神棚やお仏壇などにお供えして、準備をするとよいでしょう。

生の豆は禁止です。拾い忘れた豆から芽が出ると縁起が悪いといわれているからです。

2.豆まきは夜にする

鬼は夜中にやってくるため、豆まきは夜にします。

そして、家族全員揃ってから行うことがよいとされています。

3.豆を撒くのは一家の主

本来、家長がするとされていますが、年男、年女、厄年の人が撒くこともあります。

4.鬼は外!

家の玄関や窓を開けて「鬼は外!」と豆を撒き、鬼が戻らないようすぐに閉めます。

5.福は内!

奥の部屋から玄関まで、順番に豆を撒いていきます。鬼を玄関から追い出すように。

 6.豆を食べる

新しい1年の厄除けを願いながら、自分の年齢よりも1つ多く豆を食べます。

身体の中にいる鬼を払い、福を取り込むように。

 

column_img201602_02あなたの中に、鬼はいませんでしたか?

あなたのこころの中に、福は取り込まれましたか?

春を迎える大切なこの日。

自身に想いを馳せ、内面を覗いてみる機会になるといいですね。

 

さて、大豆と言えば栄養価が高いことで知られています。

大豆の30%はたんぱく質です。コレステロールを一切含まず、必須アミノ酸もバランスよく含まれていることから、大豆は「畑のお肉」と呼ばれることもあります。

栄養価が高いことは知っていても、毎日大豆を食べるのには、ちょっと・・・という方には、簡単で吸収率のよいペプチド製品をどうぞ。

 身体の内側を効率よく満たすことから、訪れる福があります。

まぁ、2月でなくてもよいですけれど。

 

いずれにせよ、節分という行事は、日本以外ではないようです。

 

日本だからこそ、2月だからこそできる豆まき。

 あなたの内面が、福で満たされますように。

 

 

研究員  前原なおみ