どうぞお幸せに 

みなさん、お幸せですか?

「どうぞ、お幸せに~」

誰かにこう言われる機会は、人生においてなかなかないと思っていましたが。        

 

最近、この言葉を言っていただく機会がありました。

誰から??

若い男性2人から。

どこで??

大阪市内の蕎麦屋で。

 

column_img20161115_01そこは、少し変わった蕎麦を出す店で、その名前に「幸」の文字の入ったお店です。

蕎麦は1種類で、温かいか、冷たいか。大か小か。それだけが選べます。

ちょうど小腹のすく夕食前でしたが、知る人ぞ知る店らしく、結構、人が出入りしていました。

友人に勧められて、そこでひとり蕎麦を食すことにしました。

 

店内は、入った瞬間からわかるほどに「幸せ」をテーマにした音楽が流れていました。

そしてお客さまが帰るたびに、若い店員さんが「どうぞ、お幸せに~」を炸裂させるのです。

幸せは誰にとっても、身近で、かつ人生最大のテーマだと思います。

何度となく、「どうぞお幸せに~」を聞きながら、「幸せ」って何だろうと考えました。

 

そこで質問です。 『あなたは幸せですか?』

5  とても幸せ

4  幸せ

3  どちらでもない

2  不幸せ

1  とても不幸せ

 

世界幸福度ランキング(2016)では、フィジーが1位。2位ナイジェリア、3位オランダで、日本は、58カ国中の23位でした。

この調査は、58カ国の男女約5万3000人に対して、対面、電話、インターネットで「幸福を感じる人」の比率から「不幸を感じる人」の比率を差し引く「純粋幸福度」を比較した調査なのですが、あなたがもし調査をうけていたとしたら、どのようにお答えになりましたか?

 

他のランキングでも日本は決して上位を占めることはなく、真ん中あたりで見かけませんか?

治安もよく、清潔で安全、国民皆保険、医療発展国、長寿なのに、自己評価は高いのか低いのか。面白い国です。

 

column_img20161115_02さて。

幸せってなんでしょう。

さまざまな調査で、幸せの指標は、『安全、豊かさ、自由、信頼、人との関係性、医療や福祉』などの要素が述べられていますが、わたし達の幸せには、それは日常的なベースであって幸せの指標になりにくい気がしています。

例えば、日本では、安全は当たり前で、きれいは普通というような。

 

でも、ご飯がおいしかった。欲しかったカバンを買った。ボーナスをもらった。仕事の成果が出た。いい天気だったといった日常の喜びや、今日も笑顔でいられた。好きなひとと一緒にいられた。やりたい仕事ができる。だれかのためになった。そういう、こころから感じる長期的な喜びもあって幸せって成り立っていますね。

 

そうそう。

最近、わたしは顎関節症になり、口が開かないために固形の物が食べられない日が続いたので、今の最高の幸せは、おいしいものに出会えることです。

失ってわかる日常。

やはり、健康はベースでありながら、幸せの最たるものですね。

「最幸」

 

みなさま、今日の健康は明日の幸せ。

明日のために、どうぞ今日の栄養を取ってくださいませ。

 

えっ。その蕎麦はおいしかったか?

ふふふ。

なんというか・・・。

知る人ぞ知る店。好きな人は何度も通う「不思議なお蕎麦」でした。

 

それでは、みなさんが明日も健康でありますように。

どうぞ、お幸せに~。

 

 

研究員 前原なおみ