[論文No.0043] マリンオリゴペプチドとヌクレオチド配合投与のマウスに対する免疫調整効果

要旨
【目的】
 マリンオリゴペプチドとヌクレオチド(NT)を配合して投与した場合に、マウスに与える免疫調整効果について研究を行った。


【方法】
 異なる用量(0.795g,0.265g,0.088g/kg・bw)のマリンオリゴペプチド(MPP)とヌクレオチド(NT)相溶化剤の配合投与により、マウス細胞の免疫機能や体液免疫機能、単核マクロファージ機能やNKキラー細胞の活性、血清免疫グロブリンレベルや脾臓リンパ球サブセットへの効果について研究を実施した。

【結果】
 相溶化剤を投与した0.088 g/(kg・bw)投与量群マウスのコンカナバリンAによる誘導の場合のリンパ球増殖能力は(0.25 ±0. 03)、関節腫脹度は( 0.34± 0.04) mmで、それぞれ陰性対照群に比べ有意に高かった(P < 0.05)。低、中投与量群の溶血プラーク数は、(2.08士0.11)と(2.00士0.1)で、陰性対照群に比べ、有意に高かった(P < 0.05)。低投与量群のCD4+TパーセンテージとCD4+/CD8+の比率はそれぞれ(35.45±0.11)と(2.00±0.1)で、陰性対照群に比べ、有意に高かった(P < 0.05)。低投与量群の血清免疫グロブリンでは、ラットのIgG、IgM とIgAはそれぞれ115.82、45.91と12.49mg/gで、陰性対照群より有意に高かった(P < 0.05)。

【結論】
 マリンオリゴペプチドとヌクレオチド(NT)相溶化剤の配合投与は、マウスの免疫機能を増強させた。